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雨降準備中・・・
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帰り道、いつもの通勤ルート


家に到着するまでの最後の曲がり角


この一帯で一際大きい一軒家がある


仕事柄、帰宅の遅い私は







「---------!!!!!!!!」







止まない罵声と、継続する破壊の音、







幼い泣き声を聞くことがあった

























友「・・・つまり気になってしょうがないと?」

私「そう」

友「また厄介な事に首突っ込んで・・・」

私は友人に電話した。
いつも知恵を貸してくれる、頼もしい友人。
大型コンビニの支部を受け持っており、若くして実力を評価されている。

友「というか、こればっかりはいくら君が憂いてもしょうがないよ
  家族の問題なんだからさ。お互いを理解するのに雨は必要だよ」

私「・・・」

友「納得できない?
  そうだろうね、君はそういう人だ
  僕だって助けてやりたいさ、その女の子をね
  でも夫婦喧嘩は決して悪いものじゃない。意見の違いを埋める為には必要なことなんだ
  もっとも、君も僕も、まだ理解できない事情だけどね」

私「・・・関わるなってこと?」

友「そうだ、他人が背負っていい問題じゃない」

私「わかった」

その後も彼は児童保護施設や電話の相談サービス等についても教えてくれたが、
結局は子供が動かなくてはならないとの事だった。

そんな話があるか。
あんな小さな子供に、
親があんな状態の子供に、
知りもしない大人を信用しろっていうのか




















翌日、仕事の帰り道

私は友人の何を聞いていたのか

結局あの家の前で立ち止まっていた

私の前には、越えてはならない線がある





上の方から音がした





数分間そこに留まっているとさすがに居心地が悪くなり、私は帰ることにした


3階の窓には目を向けなかった
























翌日の帰り道、私はまたここに来ていた


部屋の電気が消えている

夜も10時を回っていたので当然だ

静まり返った一軒家の大きさが私に不安を与え、その場にしばし留まらせた




上の方から音した




今度は音と同時に3階の窓を見やる










あの女の子と目が合った








声の印象の通りの、幼く頼りない表情

対称的なのは、視線

私を射竦めるその眼には、強い意志が宿っていた




一拍置いて、窓から何かが投げ出された。

線状のそれは、よく見ると布を結びつけたもののようだった























すごく・・・嫌な予感がした








私は思わず窓の下へ駆け寄る





越せなかった一線は、こうして破られた

































友「・・・」

電話を切られる。

かける。

友「・・・」

私「何故切った」

友「ご、ごめん」

私「まぁいい、そういうわけなんだ
  どうしたらいいと思う?」

友「・・・」

私「どうかしたか?」

友「えっと、一昨日君と電話したよね?」

私「あぁ、忘れたのか?」

友「いや・・・じゃあなんでこんなことになるの?」

私「だから言っただろ、この子が勝手に降りてきたんだって」



女の子「誰と話してるの?」



私「ん?あぁ、友達だよ」

友「今の・・・」























友「で、どうするの?」

私「こら、大人しくしてろ・・・・・・・ん?なんかいったか?」

友「・・・これから、その子、どうするつもり?」

私「ん・・・どうしよ」

友「連れて来たからには、責任持てるんだろうね」

私「当然」

友「はぁ、初めからそのつもりだっただろ?」

私「あはは、わかんない
  でも、この子が帰りたいと言わないかぎり、
  あの親が、娘を必要だと気付かないかぎりは
  ここに住ませてやってもいいかなって思う」

友「・・・はぁ、わかったよ
 
  なら、まずは衣食住だ。
  とりあえず、インスタントの食事は禁止」

私「ぇ」




















友「そうだ、その子、何も持って来てないの?」

私「ん?あぁ、それがすげぇんだ
  
  この歳でたくましいもんだよな。





  札束が3つある」





友「・・・・・・・・・・・・」

私「そこでだ、友よ」

友「・・・ナニ?」

私「お前のとこのコンビニ、ローソンだっけ?
  そこにおいてくる」

友「・・・ば?!」

私「・・・なんだよ、ば、って
  馬鹿だって言いたいのか?
  言っとくがな、私だってちゃんと考えてるぞ
  これからこの子の仮の親になるんだ
  こんな金には頼れない

  それじゃあな」

友「え、ちょっと・・・・・・・」















(あ、変装していこう)

私「よし、どう?変じゃない?」

女の子「うん、おねーさんかっこいい」

私「おーし、おねーさんちょっくらコンビニ行ってくるからいい子にしてろよ」

女の子「はーい」

私「よしよーし」

女の子「えへへー」



























店員「いらっしゃいませー」

(1つ、2つ、3つっと)
ドカドカドカ

店員「!!!!?」

(あー、なんか買っててやるか)

私「このお菓子と、肉まん3つください」

店員「は、ハイッ」

(ん・・・?肉まんはインスタントじゃないよな?)

店員「お、オマタセシマシタ!
    9210円のお釣りになります!」

私「ぉ?あぁそうそう、あってるあってる」

店員「え?」

私「それじゃ」

店員「・・・・・・・・・・・・・・・・・

    ハッ、お、お客様ーーーーー!!」























私「うまいかー?」

女の子「うん!」

私「あはは、そうかそうか」























------------------------------------


忘れ物?コンビニ客が札束を置いて去る


はやいよなー、今日のニュースだぜ?これ

ブログにお話載せるのに参考にしようと思って、探してたら見つけたんだ

個人の物書きサイトは自由に書けてていいよね~

ごめんなさい俺が書きました



  春雨(つ_ ;)  
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ただいまもどりました

すぐにこうしんしようとおもったのですが

けっきょくむりでした

てみじかでもうしわけありませんが

このへんでおわかれです

わかれといってもまたおめにかかることもあるでしょう

いつになるかわかりませんがみなさんおげんきで
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プロフィール
HN:
雨降
年齢:
36
性別:
男性
誕生日:
1987/11/29
職業:
学生
趣味:
小説、ゲーム
自己紹介:
実は雨の日に出歩くのは好きじゃない
好きな作家:乙一、西尾維新、秋山瑞人、田中ロミオ
好きな作曲家:ZUN、光田康典、佐藤直之、wac
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